燃料の歴史は人類が火を

用いたときから始まるから、人類の歴史と軌を一にしている。

もっとも古くは、暖をとる、ものを焼く、水を沸かすなどの目的で木を燃やしていた。

石油、石炭などの利用も『旧約聖書』や『日本書紀』の記述にみられる。

5世紀イギリスではすでに石炭の採掘が始められ、種々の燃料に用いられた。

中国では漢の時代、石炭を還元剤として銅貨を鋳造していたという。

9世紀になるとドイツのザクセンでも採掘が始まり、12、13世紀にはイギリス、ドイツでは鍛冶(かじ)、染物、陶器、ガラス、れんがなどの燃料としての木材の深刻な不足を補うため、石炭の本格的採炭が始まった。

1590年にはJ・ソーンボローという人が、「石炭を精製し悪臭を出さない方法」という特許さえ出しているほどである。

鉄の精錬には当時イギリスで1トンの鉄に対し24立方フィートの木材を使ったという。